立松です。
皆さん、お盆休みはいかがでしたか?
私は暑さで若干疲れ気味ですが、
朝から冷たいアイスコーヒーを飲みながら業務再開です!
さて、今日の記事はGoogle Analyticsのウェブテストについてです。
今朝方、Googleから1通のお知らせメールが届きました。そのタイトルは「Content Experiments API により Google アナリティクスでテストが可能に」です。
Googleアナリティクスでテストって?
簡単に言ってしまうと、
「どんな構成が一番ユーザーが反応してくれるのかを見つけるテスト」です。
Googleアナリティクス単体でこれが出来るということは喜ばしい事です。
ご存知の方がほとんどかも知れませんが、
Google Analyticsやサイトやアプリのアクセス、トラフィック、コンテンツ、ユーザーなどを細かく分析できる非常に便利なツールです。
その昔、このGoogleアナリティクスはコンバージョン(ユーザーからの期待アクション)を軸に、
・定量-「どのぐらい?」という見方
・比較-「他と比べてみたら?」という見方
これらが主でした。
分かりやすくどの方法が一番効果が出せるのか?という答えを導きだすには、
アクセス解析のプロが時間をかけて集計し統計値や経験則から仮説を立てて
サイト全体・ページや要素の改善を繰り返すしかありませんでした。
そこまで踏み込んで分析や改善サイクルが
組み立てられるのは一握りのプロフェッショナルに限られます。
そこでGoogleからリリースされたツールがありました。
その名も「ウェブサイトオプティマイザー」です。
この「ウェブサイトオプティマイザー」は、
サイトの特定ページに特殊なコードを仕込むことで
ページの優劣や機能性の判定ができるという優れものでした。
・「どっちが優れているか?」のA/Bテスト
・「どの要素が優れているか?」の多変量解析テスト
これらは当時、大変に画期的なもので、
ウェブサイトオプティマイザーを使って日々改善を重ねて行く事で、
大きく費用対効果がアップしました。
(欠点は分析に結構な時間がかかった事ぐらい。)
しかし、ランディングページの改善には欠かせないこのツール、
悲しい事にサービス閉鎖となってしまい、
「ウェブテスト」としてその機能の一部はGoogle Analyticsに吸収・継続されることになりました。
新しいウェブテストが使える!
それから数年、
今回発表があった「ウェブテスト」では、
単なるA/Bテスト(どっちがいい?)でも多変量解析テスト(どのパーツがいい?)でもなく、
両者の良い所取りで色々なパターンを別ページに分けてテストする方式になるとのこと。
(「いわば A/B/Nテスト」 と公式サイトで書かれていましたが。)
ページの複数のパターンを用意する事で、
以下の要素をテストできる様です。
・見出し
・画像とアイコン
・テキスト
・行動を促すフレーズ
・ページのレイアウト
この辺りは多変量解析的な部分をカバーしていますね。
どっちにしても要素の数が多くなればそれだけ時間はかかるので
どの部分のテストを行うかを決める時には注意が必要です。
これらのテストには、
「Multi-armed Bandit Experiments」
という新しい手法を用いられていて、
アクセスユーザーには見た目にも体感的にも
影響が無い様になっているとのことです。
最初は思ったようにサイト上での 問い合わせや申し込み・購入が得られなくても、 Googleアナリティクスのウェブテストを使って 繰り返し分析し改善を重ねて行くことで 理想値に近づける事は十分に可能です。
と、言い切れるほどの高機能ツールがまたしても無料で使えるとは・・・。
増々Googleツール類への依存度が高まりそうです。早速導入してみましょう。