【2025年版】Xアナリティクス有料化時代の無料分析術!ポストアクティビティと外部ツール活用法

こんにちは、タテマツです。
「最近、X(旧Twitter)のアナリティクス画面で詳細なデータが見られなくなった…」と感じている方も多いのではないでしょうか。その通り、2024年頃からXアナリティクスの多くの機能が有料プラン「X Premium」限定となり、無料ユーザーがアクセスできる範囲は大幅に制限されました。
しかし、データに基づいた運用がビジネスアカウントの成果を左右する重要性は変わりません。分析を諦めるのはまだ早いです!この記事では、Xアナリティクスが有料化された今、無料ユーザーでも実践できる効果的なアクセス分析術を、具体的な手順とおすすめの外部ツールを交えて解説します。
基本のキ:X公式機能「ポストアクティビティ」を徹底活用する
現在、無料ユーザーにとって最も重要かつ信頼できる分析ツールは、各投稿に付随している**「ポストアクティビティ」**(投稿のインサイト)です。ここから得られる情報は非常に価値があります。
アクセス方法と見方
PCブラウザまたはスマートフォンアプリで、分析したい自分の投稿を表示し、投稿の下部にあるグラフのアイコン()をタップまたはクリックします。

すると、その投稿に関する以下のような詳細なデータが表示されます。
- インプレッション: 投稿がユーザーのタイムラインなどに表示された総回数。リーチの広さを示します。
- エンゲージメント総数: 投稿に対する全アクション(いいね、リポスト、返信、クリックなど)の合計。
- 新しいフォロワー: この投稿がきっかけでフォローしてくれたアカウント数。
- 詳細クリック: 投稿内の画像、動画、ハッシュタグ、プロフィールアイコンなどがクリックされた回数。
- プロフィールへのアクセス: 投稿からあなたのプロフィールページに移動した回数。
- リンクのクリック数: 投稿に含まれるURLがクリックされた回数(ウェブサイト送客の重要指標)。
- いいね、リポスト、返信: それぞれの具体的なアクション数。
活用術:手動記録で傾向を掴む
ポストアクティビティは投稿ごとにしか見られませんが、重要な投稿のデータをGoogleスプレッドシートやExcelに手動で記録していくことで、アカウント全体の傾向が見えてきます。
記録のポイント:投稿日時、投稿内容のカテゴリ(製品情報、ノウハウ、雑談など)、インプレッション、エンゲージメント率(エンゲージメント数 ÷ インプレッション数)、リンククリック数を記録し、どのタイプの投稿が高い成果を出すのかを分析しましょう。
補完する力:外部の無料ツールを賢く使う
ポストアクティビティだけでは分からない「フォロワーの属性」や「効果的なハッシュタグ」などの情報は、外部の無料ツールで補いましょう。
フォロワー分析ツール
自分のフォロワーがどんな人たちなのかを知ることは、投稿内容を最適化する上で重要です。一部機能が無料で使えるツールを活用しましょう。
- SocialDog: 無料プランでも、フォロワーの属性(非アクティブなユーザーなど)やキーワード監視などの機能が利用できます。
- whotwi: 特定のユーザー(自社や競合)がよく使う言葉や交流のあるアカウントを分析でき、投稿内容のヒントになります。
ハッシュタグ分析・提案ツール
事前のハッシュタグ調査は、インプレッションを伸ばすために不可欠です。
- ハシュレコ: キーワードに関連するハッシュタグ候補を多数提案してくれます。
- ラッコキーワード: 関連キーワードや検索需要を調査でき、ユーザーの関心事を把握するのに役立ちます。
ツールがなくてもできる!重要な分析の視点
特定のツールを使わなくても、日々の運用で意識すべき分析の視点があります。
- 簡易A/Bテスト: 同じ内容の投稿を、画像付きと動画付きで時間をあけて投稿し、どちらのエンゲージメント率が高いか比較してみましょう。投稿時間帯を変えてみるのも有効です。
- 競合アカウントの定点観測: 成功している同業他社が、どのような投稿で高いエンゲージメントを獲得しているか、定期的にチェックして参考にしましょう。
- UGC(ユーザー生成コンテンツ)の監視: 自社名や商品・サービス名でX内を検索し、顧客がどのような感想を持っているか(ポジティブか、ネガティブか、どんな使い方をしているか)を収集・分析します。これは最も正直なフィードバックです。
まとめ – 無料でも「データドリブンなX運用」は可能!
Xアナリティクスの詳細機能が有料化されたことは、多くの無料ユーザーにとって大きな変化です。しかし、絶望する必要はまったくありません。
「ポストアクティビティ」で各投稿の成果を地道に追いかけ、「外部の無料ツール」でそれを補完し、「戦略的な視点」で日々の投稿を振り返る。この3つの組み合わせで、今でも十分にデータに基づいた効果的なX運用は可能です。
重要なのは、データをただ眺めるのではなく、「なぜこの投稿はインプレッションが伸びたのか?」「なぜこの投稿はリンククリックに繋がったのか?」という問いを常に持ち、仮説を立てて次のアクションに活かすことです。このサイクルを回し始めることが、成果向上の第一歩です。
もちろん、より高度で効率的な分析を求める段階になれば、X Premiumや有料のSNS分析ツールを導入することも有力な選択肢となります。しかし、まずは無料でできることから始めて、データ活用の習慣を身につけてみてはいかがでしょうか。