社長、御社に足りないのはAIではなく「伴走者」です。豊田商工会議所での再会が教えてくれたこと
お盆前、豊田商工会議所の生成AI相談窓口で、忘れられない場面に立ち会いました。
前回ご相談くださったAさんとBさんが、そろって2回目の相談に来てくださったんです。
これがどれだけ珍しいことか、相談会を何度もやっている方なら分かってもらえると思います。
1回で満足してしまう社長たち
生成AIの相談窓口を月1回、豊田商工会議所で担当させてもらっています。
1枠1時間、予約制。
会員企業様なら3回まで、非会員の方でも1回はご利用いただけます。
多くの社長は、この1回で満足して帰っていきます。
ChatGPTの基本的な使い方を聞いて、「なるほど、わかりました」と。
それ自体は悪いことではありません。
むしろ最初の一歩としては立派です。
ただ、実際に自社の業務でAIを使い始めると、必ずどこかでつまずくんですね。
「思ったような文章が出てこない」「うちの業種だと、この使い方で合ってるのかわからない」。
そこで多くの方が止まってしまいます。
相談窓口があることは知っていても、もう一度予約を取って戻ってくる方は、正直かなり少ないんです。
つまずきを一人で抱えなかった二人
AさんとBさんが違ったのは、まさにそこでした。
1回目の相談で持ち帰った課題を、自分なりに試してみて、それでもうまくいかない部分を抱えたまま、また窓口を予約してくれた。
「わからないことを、わからないままにしない」——言葉にすると当たり前のようですが、これを実際にやり続けられる経営者は、実はそう多くありません。
私はこれまで2,000件以上の中小企業相談の現場に立ってきましたが、成果が出る会社と出ない会社の違いは、ツールの選び方でも、予算の大きさでもないと感じています。
違いはいつも、「つまずいた時にどう動くか」でした。
AIより先に必要なもの
ここで改めて思うのは、社長にまず必要なのはAIそのものではなく、隣で一緒に悩んでくれる「伴走者」だということです。
AIは、高性能な電動ノコギリのようなものです。
切れ味は圧倒的ですが、どこにどう刃を入れるかを決めるのは、あくまで使う人間の側です。
使い方の説明を一度聞いただけで満足してしまうと、その電動ノコギリは結局、倉庫の奥にしまわれたままになってしまいます。
そうならないために必要なのが、隣で「ここはこう使うといいですよ」と一緒に手を動かしてくれる存在です。
AさんとBさんは、その存在を自分から取りに来てくれました。
困った時に、もう一度相談する。
この姿勢そのものが、すでに正しい経営判断だと感じています。
新刊で伝えたかったこと
こうした現場での気づきを一冊にまとめたのが、先日発売になった新刊『社長、御社に足りないのはAIではなく「伴走者」です。導入率20%の「内側」で、いま何が起きているのか』です。
「ChatGPTを少し触っています」という社長は、この一年でかなり増えました。
ただ、「それで、会社の何が変わりましたか?」と聞かれると、答えがあいまいになる方がほとんどです。
本書では、なぜ多くの会社でAI導入が「入り口」で止まってしまうのか、その内側で実際に何が起きているのかを、現場の具体的なエピソードを交えてお伝えしています。
御社には、伴走者がいますか
AIを導入すること自体は、もうゴールではありません。
大事なのは、うまくいかなかった時に一人で抱え込まず、もう一度相談に戻ってくる勇気を持てるかどうか。
そして、その相談先を、あらかじめ用意しておけるかどうかです。
御社には、AIより先に、そういう伴走者がいますか。
もし心当たりがなければ、豊田商工会議所の相談窓口でも、この新刊でも、きっかけとして使っていただければと思います。
豊田商工会議所の生成AI相談窓口は、今まさに新規のご相談者様を募集中です。
毎月第2水曜13:00〜17:00、1枠1時間の予約制で、会員企業様は3回まで、非会員の方も1回はご利用いただけます。
次回は9月9日(水)、以降10月14日・11月11日・12月9日と続きます。
「うちも一度話を聞いてもらいたい」という方は、豊田商工会議所
https://www.toyotacci.com/
までお問い合わせください。
「うちの場合はどうすればいいんだろう」と思ったら
豊田市周辺の事業者様は、豊田商工会議所の生成AI相談窓口をぜひご活用ください。ご相談は無料です。
豊田市以外の地域や、より踏み込んだ継続的な伴走支援をご希望の場合は、タテマツデジタルソリューションへ直接ご相談ください。
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